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サッカーは、フィジカル力2010/03/16

Jubilo 2008
イングランドの知人にこんな話しを聞いて、軽いショックを受けた。 「日本の子どもが、2人でサッカーをするとパスをし合うでしょう。 イングランドでは、2人でボールの奪い合いを始めるんです。」 

相手に激しく絡み、足をねじ込み、タックルを仕掛け、ボールを奪いにいく。 そして、相手は体を張ってボールを守る。 イングランド人にとってこれこそがサッカーなのだろう。 激しいコンタクトにこのスポーツの本質があると考えている。

イングランドでは、子どもが町のクラブに入る際、保険の加入を義務付けられるのはもちろん、親は「子どもがケガをしてもクラブを訴えない」という誓約書を書かされることがあるという。 サッカーは野蛮なもので、ケガはつきものという共通認識のもと、このスポーツが行われている。
 
言うまでもなく、イングランドのサッカーは、骨のきしむ音が聞こえてきそうな激しい接触の積み重ねで成り立っている。 大量の外国人選手の流入がプレミアリーグのサッカーを飛躍的に洗練した。 とはいえ、基盤にあるのは厳しいボールの奪い合いだ。

肉弾戦を嫌う選手は生き残れない。 というより、小さいうちから体をぶつけ合ってきているから、肉弾戦を嫌う選手はいない。 ドイツやアルゼンチンなど強国はどこも同じよういなもので、勇猛なハードヒッターがそろっている。

かたや、日本は練習で深いタックルをすると「危ないじゃないか」と非難される国だ。 もっと話を広げると、運動会の騎馬戦や棒倒しを危険だからと外してきた過保護な国だ。 

技術、戦術の向上を図る前に、考えを根本から改めないと強国を倒すことなどできない。 (吉田誠一)
日本経済新聞、2010.03.10 「フットボールの熱源」の引用
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同感だ。

ユニフォームは、Jubilo 2008。
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